■概要
【事件名】英検替え玉受験・近畿大学不正出願事件
【裁判所】大阪地裁
【被告人】野口瑞希(35)
【職業】元塾講師
【罪名】偽計業務妨害など
【裁判段階】初公判・結審
■初公判
大阪地裁で2026年8月27日、教え子になりすまして英検2級を受験し、その成績を近畿大学の入試に不正利用したとして、偽計業務妨害などの罪に問われた元塾講師・野口瑞希被告(35)の初公判が開かれた。
野口被告は起訴内容について、
「間違いございません」
と述べ、認めた。
公判では被告人質問、論告・求刑などが行われ、即日結審した。
■事件の概要
起訴状などによると、野口被告は個別指導塾の講師だった2025年9月、教え子の受験生になりすまして英検2級を受験し、合格した。
英検の受験では教え子の名前を使用する一方、顔写真には野口被告自身のものを使い、試験会場では顔写真のない本人確認書類を提示したとされる。
その後、取得した英検の成績を利用して近畿大学に教え子名義で出願。この際には、なりすましが発覚しないよう、野口被告と教え子の顔の特徴を組み合わせた合成写真を提出したとされている。
近畿大学への入学後、学生証の顔写真を見た教え子の家族が気付き、不正が発覚した。
■被告人質問
野口被告は替え玉受験に至った背景について、塾講師として平均で月約260時間勤務し、約3年間ほとんど休みがなく、心身ともに疲弊していたと説明した。
授業を増やすことが難しい一方で教え子を合格させなければならないとの思いが強くなり、替え玉受験を自ら提案したという。
また、
「生徒が合格して早く塾を出てもらえれば、業務量を減らせると思った」
という趣旨の説明もした。
野口被告は教え子らに対する謝罪の言葉を述べた。
■検察側の主張
検察側は、野口被告が教え子の学力では合格が困難だと考え、自ら替え玉受験を行ったと指摘。
不正な英検の成績を大学入試に利用するなど行為をエスカレートさせたとして、
「他の受験生の合格も狂わせた、制度の根幹を揺るがす犯行」
などと主張し、拘禁刑2年を求刑した。
■弁護側の主張
弁護側は、野口被告が起訴内容を認めて深く反省していることや、再犯のおそれがないことなどを挙げ、執行猶予付きの判決を求めた。
■出典
- MBSニュース 2026年8月27日

- 関西テレビ 2026年8月27日

- 読売テレビ 2026年8月27日



■関連する報告書
- 【大阪府警】英検替え玉受験か 元トライ講師を逮捕 近大入試に悪用疑い


