■概要
【裁判所】大阪地方裁判所
【判決日】2026年3月13日
大阪府八尾市で、女児の遺体をコンクリート詰めにして遺棄したなどとして、傷害致死罪と死体遺棄罪に問われた無職の 飯森憲幸(42)に対し、大阪地方裁判所 は懲役8年(求刑懲役12年)の判決を言い渡した。
■事件の経緯
判決によると、被害者の女児(当時6歳)は2006年ごろ、飯森憲幸 被告による暴行を受け、外傷性ショックで死亡したとされる。
その後、遺体はコンクリート詰めにされ、長期間にわたり隠匿されていた。
■遺体の遺棄・隠匿
被告は遺体をコンクリート詰めにした上で、八尾市内の長屋から別の長屋へ運搬するなどして、約18年間にわたり遺体を隠していたと認定された。
裁判所はこの行為について、
「死体の尊厳が深く害された状態に置かれ続けた」
と強く非難した。
■争点
本件では、
- 暴行の態様と死亡との因果関係
- 犯行が計画的か衝動的か
- 被告の家庭内状況やストレス要因
などが争点となった。
■裁判所の判断
大阪地方裁判所 は、
- 暴行は短絡的な怒りによる衝動的犯行
- 日常的な虐待の継続性は認められない
- ただし、相談や支援を求める余地はあった
などと指摘した。
その上で、
「いたいけな児童への行為として悪質」
としつつも、衝動性を考慮して量刑を判断した。
■判決
最終的に、
- 懲役8年(求刑12年)
の判決が言い渡された。
■社会的背景
本件では、女児の住民票が職権消除されていたことにより、行政上の把握が困難となっていた点も問題視された。
虐待の兆候が外部から見えにくい状態が長期間続いた可能性があり、児童保護の制度的課題も指摘されている。
■総合整理
本件は、家庭内での暴行による死亡と長期遺体隠匿が重なった重大事件であり、裁判所は犯行の悪質性を認めつつも衝動性を考慮し量刑判断を行った。
■出典
・朝日新聞(2026年3月13日)

6歳女児コンクリート詰め、叔父に懲役8年判決「悪質だが衝動的」:朝日新聞
大阪府八尾市で昨年2月、コンクリート詰めにされた岩本玲奈さん(死亡推定当時6)の遺体が見つかった事件で、傷害致死罪と死体遺棄罪に問われた、叔父で無職の飯森憲幸被告(42)の裁判員裁判の判決が13日、…
■公判報道
- 論告弁論(求刑)
6歳女児をコンクリ詰めにして遺棄 42歳叔父に検察側が懲役12年を求刑 大阪地裁
大阪府八尾市の住宅で昨年2月、コンクリート詰めにされた女児の遺体が見つかった事件で、傷害致死と死体遺棄の罪に問われた叔父の無職、飯森憲幸被告(42)の裁判員裁…
- 被告人質問

6歳女児コンクリート詰め、18年自首しなかった理由を語った被告:朝日新聞
大阪府八尾市の住宅で昨年2月、コンクリート詰めにされた岩本玲奈さん(死亡推定当時6)の遺体が見つかった事件の裁判員裁判は3日、大阪地裁で第4回公判があり、被告人質問が続いた。 傷害致死や死体遺棄の罪…
- 初公判
6歳女児を18年間コンクリ詰めか 「間違いない」叔父が初公判で傷害致死も認める
大阪府八尾市の集合住宅で昨年2月、コンクリート詰めにされた女児の遺体が見つかった事件で、傷害致死と死体遺棄の罪に問われた叔父の飯森憲幸被告(42)の裁判員裁判…

大阪・八尾の女児コンクリート詰め遺体、初公判で叔父が起訴事実認める…「注意きかないこと悩み衝動的に暴力」
【読売新聞】 大阪府八尾市の集合住宅で昨年2月、コンクリート詰めにされた女児(当時6歳)の遺体が見つかった事件で、傷害致死と死体遺棄の両罪に問われた叔父・飯森憲幸被告(42)の裁判員裁判の初公判が26日午前、大阪地裁で始まり、飯森被
■判例
- 大阪地方裁判所 第7刑事部 令和7(わ)1327
- 傷害致死、死体遺棄 令和8年3月13日
裁判例結果詳細
■関連する報道
- コンクリートに6歳の遺体 発見者「一歩間違えば、なかったことに」(2026年3月25日)

コンクリートに6歳の遺体 発見者「一歩間違えば、なかったことに」:朝日新聞
コンクリートの中から、18年以上前に亡くなった6歳の女の子の遺体が見つかった――。遺体は衣装ケースに入れられ、大阪府八尾市の長屋に放置されていました。発見したのは長屋の管理人の男性です。男性は「一歩間…
■関連する読みもの

【大阪八尾市6歳女児コンクリ詰め殺人】飯森憲幸被告が明かした事件当日までの“同居生活”「パパと呼ばれてうれしかった。でも…」 | 週刊文春
シンと静まり返った大阪地裁503号法廷。少しよれた黒いスーツに紺色のネクタイを締めた男は、大きな身体を揺らしながら証言台に立つと、くぐもった声でこう宣言した。 「玲奈を殺めてしまって悪く思っていま…


