■概要
【事件名】テクノシステム事件取調べ問題
【裁判所】東京地裁
【被告人】堀木博司被告(57)
【罪名】特別公務員暴行陵虐
【裁判段階】付審判決定
■決定の概要
東京地裁は2026年6月24日、東京地検特捜部の元担当検察官だった堀木博司被告(57)について、特別公務員暴行陵虐罪で刑事裁判を開くことを決定した。
付審判請求が認められたことで、今後は裁判所が指定する弁護士が検察官役を務め、刑事裁判が行われる。
■発端となった事件
堀木被告は、太陽光発電関連会社「テクノシステム」の社長だった生田尚之被告(52)に対する詐欺事件の捜査で取調べを担当していた。
生田被告は、金融機関から約22億円をだまし取ったとして詐欺罪などで起訴され、2026年3月に東京地裁で懲役11年の判決を受け、控訴している。
■問題となった取調べ
生田被告側によると、2021年5月から7月にかけて行われた取調べでは、黙秘権を行使する生田被告に対し、堀木被告が次のような発言をしたとされる。
- 「検察庁を敵視するってことは反社や」
- 「子どもでもそんなことせんぞ」
- 「質の悪いやくざの組長ぐらいやで」
- 「黙秘を人のせいにするな」
取調べは41日連続、計205時間に及んだとされている。
■最高検の判断
最高検察庁は2022年、この取調べについて、
- 黙秘権行使の非難と受け取られかねない発言
- 侮辱的な発言
- 威圧的な言動
があったとして「不適正な取調べ」と認定していた。
また、当時の上司が堀木被告に改善指導を行ったという。
■付審判請求
生田被告は2024年11月、堀木被告を特別公務員暴行陵虐容疑で告訴した。
しかし東京高検は2026年3月、「嫌疑不十分」として不起訴処分とした。
これを受け、生田被告側は2026年4月に付審判請求を行っていた。
東京地裁は今回、この請求を認めた。
■現職検察官としては異例
現職検察官が付審判によって刑事裁判を受けることになったのは極めて異例である。
2024年には、プレサンスコーポレーション事件の取調べを担当した田渕大輔検事についても大阪高裁が付審判決定を出している。
■関連する民事訴訟
生田被告は刑事事件とは別に、違法な取調べによって精神的苦痛を受けたとして、国に対し1100万円の損害賠償を求める国家賠償請求訴訟も提起している。
■出典
TBSニュース

朝日新聞



