■概要
【事件名】兵庫県迷惑防止条例違反事件
【裁判所】大阪高裁
【原審】神戸地裁豊岡支部
【罪名】兵庫県迷惑防止条例違反
【裁判段階】控訴審判決
【判決】原判決破棄・差し戻し
■判決
大阪高裁(伊藤寿裁判長)は2026年9月17日、兵庫県迷惑防止条例違反の罪に問われた男性の控訴審で、神戸地裁豊岡支部の原判決を破棄し、審理を神戸地裁に差し戻した。
原審の裁判官が、同じ事件について先に略式命令を出していたことが判明したためで、大阪高裁は「判決に関与できない裁判官が関与したことは明らか」とした。
■事件の経緯
男性は兵庫県内の温泉施設で盗撮をしたとして、2024年12月、豊岡簡裁から罰金30万円の略式命令を受けた。
男性が正式裁判を請求したため、神戸地裁豊岡支部で計8回の公判が開かれ、2026年3月に改めて罰金30万円が言い渡された。
しかし、この正式裁判を単独で担当したのは、豊岡簡裁で略式命令を出したのと同じ裁判官だった。
■裁判官の関与に問題
刑事訴訟法では、同じ事件について略式命令を出した裁判官は、その後の正式裁判に関与できない。
一度判断した裁判官が再び同じ事件を審理することで、先の判断による予断などが生じることを防ぐためとされる。
今回の事件では、この規定に反して同じ裁判官が正式裁判の審理から判決まで担当していたことから、大阪高裁は原判決を破棄した。
■神戸地裁で審理やり直し
事件は神戸地裁に差し戻され、改めて審理されることになる。
神戸地裁は取材に対し、判決内容と事実関係を確認できないとしてコメントを控えている。
■出典
朝日新聞 2026年9月17日

裁けない裁判官が判決言い渡し 識者「聞いたことがないミス」:朝日新聞
神戸地裁豊岡支部で3月、本来は裁判を担当できない裁判官が判決を言い渡していたことがわかった。同じ事件の略式裁判も担当していたためで、大阪高裁(伊藤寿裁判長)は17日、「判決に関与できない裁判官が関与…

関与できない決まりの裁判官が判決 大阪高裁が1審判決を破棄 | 毎日新聞
兵庫県の条例違反に問われた被告の控訴審判決で、大阪高裁(伊藤寿裁判長)が「判決に関与できない裁判官が関与した」として1審・神戸地裁豊岡支部判決を破棄し、審理を神戸地裁に差し戻していたことが判明した。1審の裁判官は、判決に先立って同じ事件で略…
担当できない裁判官が判決 兵庫・豊岡の盗撮事件 神戸地裁に審理差し戻し
神戸地裁豊岡支部の盗撮事件の公判で、本来は審理を担当できない裁判官が判決を言い渡したとして大阪高裁は18日までに同支部判決を破棄し、審理を神戸地裁に差し戻した…

