■概要
【裁判所】大阪地方裁判所
【初公判】2025年12月17日
和歌山県の海で2020年、信者の男性2人に入水自殺をそそのかして死亡させたなどとして、自殺教唆などの罪に問われた河内長野市の自称占師・浜田淑恵被告(63)の初公判が、大阪地方裁判所で開かれた。
浜田淑恵被告は起訴内容について、「全てシステムプログラムが私の口と体を介してやった」などと述べた。
弁護側は、責任能力がなかったとして心神喪失による無罪を主張した。
■起訴内容
起訴状などによると、浜田淑恵被告は2020年7月31日から8月1日にかけ、
「本日、決行します」
「互いにコードでつなぎ、躊躇したら互いに沈め合う」
などと言って男性信者2人に自殺を決意させ、和歌山県広川町の海岸で水死させたとされる。
また、
・男性信者の遺書を偽造した罪
・自宅の登記を三男名義へ不正移転した罪
・別の男性信者から約8000万円を脅し取った恐喝罪
にも問われている。
■検察側の主張
検察側は冒頭陳述で、浜田淑恵被告が20年以上前から「創造主」を名乗り、「スピリチュアルカウンセリング」を行うとして信者を集めていたと指摘した。
さらに、
・睡眠を取らせない
・長時間叱責する
などして信者を精神的に支配していたと主張。
交際相手の男性が離れていったことをきっかけに、
「死んで魂になろう」
などと言い始め、事件に至ったと述べた。
また、被告自身も海に入ったものの、信者らと違ってコードは巻かれておらず、途中で自殺をやめたと説明した。
■弁護側の主張
弁護側は、浜田淑恵被告には責任能力がなかったとして、心神喪失による無罪を主張した。
また、公判では精神鑑定の実施も求めた。
大阪地方裁判所は、今後実施するかどうかを判断する。
■捜査の経緯
当初、和歌山県警は2人の死亡について事件性はないと判断していた。
しかし2025年5月、男性信者が
「恐喝された」
として大阪府警に相談。
その後の捜査で、浜田淑恵被告の関与疑惑が浮上したという。
■関連裁判
一緒に自殺しようとした女性信者(59)は、自殺幇助罪に問われ、2025年10月に懲役2年・執行猶予4年の判決を受け、確定している。
また、別の女性信者(47)についても、遺書偽造に関与したとして、有印私文書偽造・同行使罪で起訴され、審理が続いている。
■遺族の訴え
閉廷後、遺書を偽造されたとされる男性の遺族が記者会見を開いた。
男性の長男は、
「父は自殺するような人ではなかった」
「被告には本当のことを話してほしい」
と訴えた。
■総合整理
本件は、自称占師の被告が信者らを精神的に支配し、入水自殺へ導いたとされる事件である。
検察側は長年にわたる支配関係を背景にした犯行と主張している一方、弁護側は責任能力を争い、心神喪失による無罪を求めている。
今後、精神鑑定の実施や被告の責任能力が大きな争点となる見通しである。
■出典
・朝日新聞

■その後の報道
- 共犯者第二回公判





