■概要
【事件名】交際相手傷害事件
【裁判所】大阪地裁
【判決日】2026年6月19日
【被告人】佐藤紗希被告人(24)
【判決】懲役3年・執行猶予5年(保護観察付き)
【求刑】懲役6年
■判決内容
大阪地裁は19日、交際相手だった男性の乳首や左手薬指を切断するなどした傷害罪に問われた佐藤紗希被告人(24)に対し、懲役3年・執行猶予5年(保護観察付き)の判決を言い渡した。
■事件の概要
判決などによると、佐藤被告人は2024年、当時交際していた男性(当時21)の左乳首をハサミで切断したほか、左手薬指を斧で切断するなどの傷害を負わせた。
事件当初、佐藤被告人は
- 「男性が自分で薬指を切り落とした」
- 「乳首も自分で切った」
などとして容疑を否認していた。
また、公判でも当初は
「男性の同意があった」
などと主張していたが、その後起訴内容を認めた。
■検察側の主張
検察側は冒頭陳述で、
- 被告人はSNSで当時高校生だった被害男性と知り合った
- 交際後、「痛がっているのを耐えているのを見るのが好き」などと言って暴力を加えるようになった
- 「乳首は切断しても再生すると聞いた」として乳首を切断した
- トラブルを巡る謝罪として薬指を切断した
と指摘した。
さらに、
「被告人が被害者を物理的・心理的に支配し、被告人なしでは生きていけないと思い込ませていた」
として、懲役6年を求刑した。
■裁判所の判断
大阪地裁は、
「被害者の同意があったとは認められない」
と判断した。
そのうえで、
「別れてはよりを戻すことを繰り返す中で相互に依存する関係になっていた」
と認定。
さらに、
「被告人は被害者を経済的、心理的、精神的に支配していた」
「暴力を受け入れることが愛情表現であるとの認知のゆがみから行為がエスカレートしていった」
と指摘した。
判決は、
「残虐で相当悪質な行為」
と非難したうえで、
「実刑判決相当」
との評価を示した。
■執行猶予が付された理由
一方で裁判所は、
- 被告人が被害者に謝罪していること
- 被害弁償として300万円を支払ったこと
- 被害者が執行猶予付き判決を望んでいること
- 更生に向けた努力をしていること
を考慮した。
その結果、社会内での更生を図ることが相当と判断し、執行猶予5年を付した。
また、
「暴力防止プログラムが必要」
として、執行猶予期間中の保護観察も命じた。
■大阪事件の報告書より
本件については、初公判で佐藤被告人が起訴内容を否認していた段階の報告書を公開している。
判決では、当初争われていた「同意の有無」について裁判所が否定しつつも、相互依存関係や示談成立などを重視して執行猶予付き判決を選択した。
■関連報告書
- 【大阪地裁】交際相手の乳首や薬指を切断した傷害事件 23歳女が初公判で起訴内容を否認

■出典
- YTV

- ABCニュース

■関連する報道
- 「乳首を切り落としても再生する」ハサミで乳首を切断し、飼い犬に食べさせ…23歳の女性被告が元交際相手に下した「狂気の拷問」


