【大阪高裁】紀州のドン・ファン事件 元妻の殺人罪無罪を維持

■概要

【事件名】紀州のドン・ファン事件
【裁判所】大阪高等裁判所
【判決日】2026年3月23日

資産家・野崎幸助さん(当時77)の急性覚醒剤中毒死をめぐり、殺人罪などに問われた元妻・須藤早貴被告(30)の控訴審判決で、大阪高等裁判所 は一審の無罪判決を支持し、検察側の控訴を棄却した。


■事件の経緯

野崎さんは2018年5月、和歌山県田辺市の自宅で死亡した。

検察側は、元妻が致死量を超える覚醒剤を飲ませたとして殺人罪で起訴していた。


■控訴審の判断

大阪高等裁判所 は、一審の無罪判断について「不合理で許容できないものではない」と評価した。

検察側が主張した間接証拠については、以下の点を指摘した。

  • 覚醒剤のようなものを購入した可能性
  • インターネット検索履歴
  • 当日の不自然な行動

これらを踏まえても、直接的な証拠がなく、合理的疑いを排除できないと判断した。


■無罪判断の理由

裁判所は以下の可能性にも言及した。

  • 密売人から受け取ったものは氷砂糖だった可能性
  • 検索行為は興味本位の可能性
  • 被害者自身が覚醒剤を入手した可能性

そのため、「被害者が誤って摂取した可能性が否定できない」と結論づけた。


■総合整理

本件は、間接証拠の評価と合理的疑いの有無が最大の争点となった事案である。

控訴審は一審の裁判員裁判の判断を尊重し、検察側の主張を退けて無罪を維持した。


■出典

・報道機関記事

「紀州のドン・ファン」事件 殺人罪に問われた元妻に高裁も無罪判決:朝日新聞
「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家、野崎幸助さん(当時77)の急性覚醒剤中毒死をめぐり殺人罪などに問われた元妻・須藤早貴被告(30)の控訴審判決が23日、大阪高裁(村越一浩裁判長)であった。高裁…

■判例

  • 大阪高等裁判所 第4刑事部 殺人、覚せい剤取締法違反 令和8年3月23日
裁判例結果詳細
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