■概要
【事件名】大阪地面師事件
【発生地】大阪市北区中津、大阪市中央区
【報道日】2026年6月3日
【裁判段階】初公判
【被告人】松本稜平被告人(34)
■事件概要
土地の所有者になりすまして不動産を不正に売却し、現金をだまし取ろうとした、いわゆる「地面師」事件の初公判が2026年6月3日、大阪地裁で開かれた。
司法書士の松本稜平被告人は、司法書士という立場を利用して不正な登記手続きに関与し、大阪市北区中津にある土地と住宅をめぐり、不動産会社から約4億1000万円をだまし取ろうとした罪などに問われている。
■初公判
松本被告人は法廷で、起訴内容について「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めた。
■検察側の主張
検察側は冒頭陳述で、松本被告人が「キングメタル」と名乗る人物からSNSを通じて指示を受け、犯行に及んだと指摘した。
また、松本被告人は売買契約に備え、所有者になりすます共犯者に対して想定問答を示し、事前に受け答えの練習をしていたとされる。
検察は証拠調べで、松本被告人の供述調書を読み上げた。
■地面師グループの手口
起訴内容などによると、地面師グループは80代男性の偽造身分証を使用し、区役所で印鑑登録を不正に変更した。
その後、松本被告人が変更後の印鑑を使って、不動産の所有権を地面師グループ側へ移転させる虚偽の登記手続きを行ったとされる。
対象となった物件は、大阪市北区中津にある約800平方メートルの土地と住宅だった。
■不動産会社が不審に感じた点
物件購入を持ちかけられた不動産会社の関係者によると、売却価格は5億~6億円程度で提示されていたが、本来は7億~8億円程度の価値がある物件だったという。
また、所有者役の人物が不自然な様子を見せていたほか、登記簿謄本の提示を求められた際、松本被告人は「抵当権の問題で今は見せられない」などと説明していたという。
不動産会社側が不審に思ったことで被害は未遂に終わった。
■余罪の疑い
松本被告人は、大阪市北区の不動産のほかにも、大阪市中央区の土地について所有権移転の不正な登記手続きに関与したとされている。
地面師グループの実態や事件の全容については、今後の裁判で明らかになる見通し。
■出典




