■概要
【事件名】大阪市北区乳児2人死体遺棄事件
【裁判所】大阪地裁
【被告人】山地里美(35)
【罪名】死体遺棄
【裁判段階】論告・求刑
■事件の概要
起訴状などによると、大阪市北区の風俗店従業員・山地里美被告(35)は、2022年から2023年ごろに出産した赤ちゃんと、2026年1月ごろに出産した赤ちゃんの計2人の遺体を、それぞれビニール袋に入れ、段ボールやマンションのクローゼット内に遺棄した罪に問われている。
山地被告はこれまでの公判で「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めている。
■被告人質問
2026年8月12日の公判では、山地被告の母親の証人尋問と被告人質問が行われた。
山地被告は、いずれの妊娠についても父親が分からず、病院を受診しなかった理由について、健康保険に加入しておらず、医療費が全額自己負担になることを知っていたため、「お金に余裕がなく行けなかった」と説明した。
出産後に赤ちゃんが死亡していると思ったものの、その後の手続きが分からず、周囲にも相談できなかったという。
最初に出産した赤ちゃんの遺体については、段ボールに入れたまま転居のたびに持ち運んでおり、その理由を「自分の子どもなので。どうしたらいいかわからなかったので、一緒に連れていった」と説明した。
また、当時について「誰にも言えないので、一人で解決しないといけない」と考えていたと振り返り、亡くなった2人について「幸せにしてあげられなかった」と後悔を述べた。
■母親の証言
証人として出廷した山地被告の母親は、娘から妊娠や出産について相談されたことはなかったと証言した。
相談できなかった理由については、普段から生活について厳しく注意していたため、山地被告にとって相談しにくかったのではないかとの認識を示した。
■検察側の主張・求刑
検察側は論告で、2人の遺体を長期間にわたり放置しており、遺棄を避けるために行動した形跡もなかったと指摘した。
そのうえで、問題を先送りして現実から目を背け、さらに同様の方法で犯行を重ねたとして、その意思決定は強く非難されるべきだと主張し、拘禁刑2年6か月を求刑した。
■弁護側の主張
弁護側は、山地被告には信頼して相談できる相手がおらず、誰にも相談できないまま一人で出産せざるを得なかった事情があったと主張した。
また、山地被告が起訴内容を認めて反省していることなどを挙げ、執行猶予付きの判決を求めた。
■出典
- MBSニュース 2026年8月13日



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