【大阪高裁】たん吸引必要な8歳娘を放置し死亡させた母親 二審も懲役2年8月判決

■概要

【事件名】姫路市保護責任者遺棄致死事件
【裁判所】大阪高裁
【被告人】母親(34)
【罪名】保護責任者遺棄致死
【裁判段階】控訴審判決

■判決

大阪高裁は2026年6月16日、たんの吸引が必要な寝たきりの長女を自宅に放置し死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親(34)の控訴を棄却した。

一審・神戸地裁姫路支部が言い渡した懲役2年8月の判決を支持した。

■事件の概要

判決によると、母親は2023年1月27日、兵庫県姫路市の自宅で、重度の呼吸障害があり、気道を確保するため定期的なたん吸引が必要だった長女(当時8)を自宅に残したまま外出した。

長女は急性窒息により死亡した。

■控訴審での主張

弁護側は、

  • 母親の精神状態が悪化していること
  • 実刑判決により社会復帰が困難になること

などを理由に、刑の減軽を求めて控訴した。

■大阪高裁の判断

大阪高裁は、

「被告は数時間おきにたん吸引が必要であることや、吸引しなければ生命に危険が及ぶことを認識していた」

とした一審の事実認定は不合理ではないと判断した。

また量刑についても、

  • ショートステイを十分に利用できなかった事情
  • 被告が反省していること

などを一審が既に十分考慮していると指摘。

そのうえで、

「一審の量刑判断に誤りは見いだせない」

として控訴を棄却し、懲役2年8月の判決を維持した。

■出典

  • 神戸新聞
姫路・たん吸引せず娘死亡 母に懲役2年8月の一審判決を支持 大阪高裁控訴審判決
重度の呼吸障害があり、たん吸引が必要な寝たきりの娘を姫路市の自宅に放置して窒息死させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の被告(34)の控訴審判決で、大阪高裁(小倉哲浩裁判長)は16日、懲役2年8月だった裁判員裁判の一審神戸地裁姫路…
  • 控訴審初公判(2026年5月14日)
たん吸引せず娘死亡、母親側が刑の減軽求める 控訴審初公判「精神状態が悪化」 姫路
重度の呼吸障害があり、たん吸引が必要な寝たきりの娘を放置して窒息死させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われ、一審神戸地裁姫路支部の裁判員裁判で懲役2年8月の判決を受けた母親(34)の控訴審初公判が14日、大阪高裁(小倉哲浩裁判長)であった…

■一審判決の報告書

【神戸地裁姫路支部】呼吸障害の娘放置死事件 母親に懲役2年8月判決
■概要【事件名】保護責任者遺棄致死事件【裁判所】神戸地方裁判所姫路支部【判決日】2025年5月28日本件は、重度の呼吸障害がある娘を適切に介護せず自宅に放置し死亡させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親に対する裁判員裁判である。■事…

■その後の報道(判決確定)

  • 姫路・たん吸引せず娘死亡 母の懲役2年8月の実刑判決が確定(2026年6月30日)
姫路・たん吸引せず娘死亡 母の懲役2年8月の実刑判決が確定 
姫路市で2023年1月、重度の呼吸障害があり、たん吸引が必要な寝たきりの娘=当時(8)=を自宅に放置して窒息死させたとして、保護責任者遺棄致死罪に問われた母親の被告(34)を懲役2年8月とした一、二審判決が確定した。6月22日付。弁護側、検…
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